「最新版『うつ』を治す」大野裕著
10万部を超えるベストセラーとなった前著に、最新診断基準などを加筆修正した改訂版。
アメリカ精神医学会が作成している精神疾患の診断マニュアル「DSM-5」では、2013年までは同じ気分障害のカテゴリーに含まれていたうつ病と双極性障害(躁うつ病)を分類。遺伝研究や脳科学研究から、治療法が異なる疾患として考えられるようになっている。
例えば、うつ病では精神的な苦痛を軽くするための、認知行動療法や対人関係療法などが用いられる。これに対し双極性障害では、長い人生や今現在起きている変化に気づきやすくなるための、人生チャート法などの心理療法が用いられるという。精神疾患が細かく分類されることで、適した治療法も明らかになりつつあるようだ。
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