実際、共産党横浜市会議員団が市内の保育所を調査したところ、社会福祉法人の人件費率が71.9%だったのに対し、株式会社の平均は53.0%。とくに、市内で最多の数を持つ「A社」の人件費率は、42.2%と著しく低かったという。
こうした状況で起こるのが保育士の疲弊と退職の増加で、有効求人倍率が5倍という空前の保育士不足に陥っている。そして、この人手不足の影響を受けるのが他ならぬ子供たち。厚労省の調べでは、保育所での死亡事故が2014年では17件にも上っているという。
保育の危機は、国家レベルの問題として捉える必要があるのではないだろうか。