「総理の実力 官僚の支配」倉山満著

公開日: 更新日:

 2014年12月、安倍総理は全野党が増税延期に賛成しているにもかかわらず解散を強行した。総理が財務省に逆らえなかったからだ。議院内閣制のモデルであるイギリスでは予算は政治家が作るが、日本では財務省が作り、国会は承認権をもっているだけである。すべての省庁の予算を握る財務省は強大な権力をもっているのだ。また、内閣法制局は内閣が提出する法案をすべて審査する権限をもっていて、すべての法案にダメ出しすることができる。かつて安倍総理が送り込んだ小松法制局長官は局内でいじめにあって〈殉職〉した。総理大臣をも支配する官僚の実像を暴いた一冊。

(TAC出版 1300円+税)

【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    【独自】亀山千広BSフジ社長“台風夜のお色気ホムパ疑惑” 「帰宅指示」を出しながら自分はハイヤーで…

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希 160キロ封印で苦肉の「ごまかし投球」…球速と制球は両立できず

  5. 5

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  1. 6

    明暗分けたメジャーの最新評価…ヤクルト村上宗隆「暴落」、巨人岡本和真は「うなぎ上り」

  2. 7

    中森明菜「奇跡」とも称された復活ステージまでの心技体 「初心を忘れるな」恩師の教え今も…

  3. 8

    フジの朝ワイド「サン!シャイン」8時14分開始の奇策も…テレ朝「モーニングショー」に一蹴され大惨敗

  4. 9

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 10

    セレブママの心をくすぐる幼稚舎の“おしゃれパワー” 早実初等部とアクセスや環境は大差ナシ