「あきれた公務員の貴族生活」若林亜紀著
■増税より公務員制度の改革を急げ
消費税アップと同時に国家公務員の給与も昇給となり、増税分は昇給の原資に充てられるようなものだと著者は指摘する。公務員の給料・手当の実態を告発、さらなる増税の必要性を問う警世の書。
内閣府の試算でも消費税を10%に増税し、経済成長2%と見込んだところで、財政は黒字にならず、借金は増える一方だという。なのに国家公務員の1人当たりの人件費は990万円に及び、キャリア官僚ともなれば退職金は5000万以上。官舎などでも厚遇された公務員のセレブぶりを暴露し、財政危機解消のために手を付けなければいけないのは増税よりも公務員制度改革だと説く。
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