「ラスト・タウン―神の怒り―」ブレイク・クラウチ著 東野さやか訳
人類の滅亡を予測した富豪のピルチャーは、地下基地に設けた機能停止ユニットに選ばれた1000人と潜り込み、1800年後に覚醒する。外界は21世紀とは一変し、野獣化した人類アビーが跋扈していた。ピルチャーらは、最後の人類を守るためフェンスで囲まれた町ウェイワード・パインズを築き上げる。14年後、保安官のイーサンによって秘密を暴露されたピルチャーは、怒りに駆られ、外界に通じるゲートを開けてしまい、町になだれ込んできたアビーが次々と住人たちを襲い始める。責任を感じるイーサンは、住人たちを率いて地下トンネルに逃げ込む。
ベストセラー「パインズ」「ウェイワード」に続く3部作の完結編。(早川書房 980円+税)