「損したくないニッポン人」髙橋秀実著

公開日: 更新日:

 強迫観念に支配されているかのように「損したくない」と躍起になる自分や周囲の人々の姿を活写しながら、日本の「今」を描き出す面白ノンフィクション。

 スーパーの駐車場に車を止めれば、駐車料金を無料にするために余計なものを買ってしまい、棚の商品を眺めているうちによその店の値段が気になってくる。かといって最安値の商品には不安を感じて手が出せない。さらに、店独自のオリジナルクーポンなど日常の買い物に張り巡らされた「損するワナ」に頭を悩ます。その他、ポイントの呪縛、不動産、家電、さらには結婚や宗教まで。蔓延する「損したくない」病を考察する髙橋流行動経済学。(講談社 800円+税)


【連載】新書あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差