「許せないという病」片田珠美著

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 自分をないがしろにした恋人や、自分の兄弟をえこひいきしていた親に対してなど、長い間“許せない”という感情に苦しめられている人に、精神科医である著者が克服法を伝授する。
“許せない”を引きずる人は「喪の作業」ができないケースが多いという。これはフロイトが提唱した概念で、愛する者やその象徴物を失う「対象喪失」を克服すること。“許せない”人は、その過程でフリーズしてしまうのだ。喪の作業には、否認・怒り・取引・抑うつ・受容という過程があり、自分がどこまで克服しているかを見極めることも“許せない”から抜け出すカギとなる。

“許さなければ……”と躍起になるのも、自分への悪感情を増幅させる。思い込みを捨て、自分の心と向き合うことが大切だ。(扶桑社 760円+税)



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