「その鏡は嘘をつく」薬丸岳著

公開日: 更新日:

 検事の志藤が3週間前に痴漢の容疑で取り調べた医師の須賀が自殺。志藤には須賀が自殺するような人間には見えなかった。独自に須賀の身辺を調べ始めた志藤は、須賀の葬式に参列していた女・彩子が痴漢の被害者と接触する現場を目撃する。所轄の東池袋署の再捜査で、医大受験専門予備校の講師の彩子が、5年前まで医師として須賀と同じ病院に勤務していたことが分かる。

 一方、同署の刑事・夏目は集団暴行事件を捜査。通報を受け、パトカーが駆け付けると被害者も加害者も姿を消していたという。やがて、行方が分からない被害者の青年が彩子の教え子の幹夫と判明する。

 検事の志藤と刑事の夏目の推理と捜査が絡み合う極上ミステリー。(講談社 740円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動