「ぶらり昼酒・散歩酒」大竹聡著

公開日: 更新日:

 飲み歩きの達人が、さまざまな町で気ままな散歩と昼酒をたのしむ極上エッセー集。

 5月のある日、七里ガ浜での仕事が終わった。さて、どこに行こうかと考えていると、永井龍男の名作「青梅雨」を思い出す。作品に描かれていた風景から舞台は江ノ電の極楽寺駅あたりかと見当をつけて向かう(後で確認をしたら違っていたが)。静かな境内を堪能して極楽寺を後にすると、そろそろビールが飲みたくなってくる。今日は、そばにビールの気分だと、中華屋の誘惑を振り切って鎌倉へ。しかし、目指した店は行列でそば屋酒は断念。なぜか氏はコンビニに向かう。(「江ノ電・鎌倉ふらふら酒」)

 ほか、聖地の立石から東京郊外の羽村、果ては北九州など12の町で散歩酒。(光文社 680円+税)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出