「人工股関節手術不要論」鶴田昇著
腰痛やひざ痛と並んで多いのが、強い痛みのほか突然、歩けなくなってしまう跛行が起きる股関節痛だ。
薬や注射による治療も行われるが、整形外科を受診すると人工関節置換術を勧められるケースが多く、2013年度でこの手術を受けた人は5万3000人にも上っている。
しかし、これまで6000人を超える患者を治療してきた著者は、股関節痛の原因は股関節ではなく「腸腰筋」と呼ばれる筋肉の疲労と硬化にあり、人工関節置換術は医療過誤とも言える無駄な治療だと一刀両断している。
股関節部分に手を当て、その奥にある腸腰筋の血流を改善することで痛みを軽減していく「つるた療法」の仕組みを解説しながら、股関節痛が劇的に回復した数多くの症例も紹介していく。(現代書林 1300円+税)