「子どもを守るために知っておきたいこと」原田実、宋美玄ほか著

公開日: 更新日:

 妊娠中や子育て中に友人や知人が親切で教えてくれるアドバイス。ありがたいことだが、あふれる情報、「1億総姑化」によって、何が本当のことなのか、悩んでしまうご両親も多い。そんな父親、母親に育児や食、病気、教育などの専門家が「本当のこと」を教えてくれるのがこの本だ。

 興味深いのは今流行の親学の項目。政府の教育再生会議では「親学に関する緊急提言」がまとめられ、「子守歌を聞かせ、母乳で育児」などと書かれている。安倍首相下村博文元文科相は親学推進議員連盟の会長、事務局長である。その親学のおかしさ、インチキも冷静で穏やかな筆致で描かれている。(メタモル出版 1380円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動