「黙って寝てはいられない」小泉純一郎談、吉原毅編

公開日: 更新日:

 原発事故以来、「原発即時ゼロ」を訴え続けてきた元総理による提言集。

 現役総理のときは、原発は必要だと考えていたが、知れば知るほど原発はクリーンでも安全でも安くもないことを痛感。原発推進派の主張に、今後、税金を投入して造らなければならない処分場の問題や、今やお荷物となってしまった高速増殖炉「もんじゅ」などをやり玉に挙げて論破。

 これまで日本では原発を推進するために自然エネルギーの発展を妨害してきたが、原発に使ってきた税金を自然エネルギーの支援に回せば、簡単に原発をゼロにできると説く。

 かつて原発を推進してきた自分だからこそ「黙って寝ているわけにはいかない」と、日本の未来を憂い、熱く語る。(扶桑社 1200円+税)

【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇