「世界のへんな肉」白石あづさ氏

公開日: 更新日:

 はたして、その味は「カレー味の白子」で、絹豆腐の食感だった。ほの甘いコッペパンにマッチし、日本ではやってもおかしくないおいしさだったという。著者は店に連れてきてくれたイラン美人女子大生と羊の脳みそを頬張りながら、恋バナで大いに盛り上がった。

 同様に、グロテスクな見た目に反してうまかったのが、中米エルサルバドルで食べたイグアナだ。野良犬ならぬ野良イグアナがいるほど身近な動物だが、現地ではなんと食用に養殖をしている。

「樹上のニワトリと呼ばれるだけあって、まさに鶏肉の味。あっさりしているけどうま味があって男性は元気になりたいときに、女性は美容のために食べるみたいです。日本のうなぎや馬刺しの感覚でしょうか」

 一方で、チャレンジしたものの、まずかったものもある。リトアニアで食べたビーバーのプラム煮込みは、まるでよどんだ川で釣った鯉の味。ケニアの食堂のおばちゃんにもらったキリンのジャーキーは噛むほどにカビっぽい味がし、スウェーデンで食べた雷鳥は「魚のハラワタのように苦くて渋い味」でギブアップした。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出