「暗い暗い森の中で」ルース・ウェア著 宇佐川晶子訳
ロンドンで暮らす作家のノーラの元に、知らない人物からメールが届く。フロと名乗る差出人からのメールは、結婚が決まったノーラの幼馴染みのクレアの独身最後の日を楽しむパーティーへの招待だった。16歳で故郷のレディングを出て以来、10年間も音信不通だったクレアのことを思い出すと、ノーラの心は騒ぎ出す。共通の友人ニーナが参加するというのでノーラも出席することに。
フロから届いた地図を頼りにたどり着いた会場は、彼女の叔母の別荘だという深い森の中の一軒家だった。遅れて到着したクレアから、彼女の結婚相手が自分が故郷を出る理由となったジェイムズだと教えられ、ノーラは動揺する。
森の中で起きる惨劇を描く長編サスペンス。(早川書房 1140円+税)