「活動報告」中山千夏著
8歳でデビューして「名子役」と呼ばれた中山千夏。1980年の夏、彼女は参院選に出馬し、162万票を集めて当選した。労働運動などとは無縁の生活をしていたのになぜ政治家になったのか。大学受験に失敗し、初めて芸業一本の生活になった千夏は、フリーになって司会アシスタントの仕事をすることに。73年の冬、ウーマンリブ運動をしている女性たちからイベントへの参加協力依頼があった。制作や司会を手伝った後、イベントの中心人物から、女たちが集えるスペースづくりに出資してほしいと頼まれた。彼女たちとの共同活動を通して、千夏は女性差別に目覚めていく。30年後の今、中山千夏に投票してくれた人に向けて書いた活動報告。
(講談社 1900円+税)