40~50代は高齢者よりも要介護リスクが高い!?
「まず下半身を鍛えなさい!」中野ジェームズ修一著 ポプラ社/800円+税
日本人の40代から50代の5人に4人が「ロコモティブシンドローム」か、その予備群であるといわれている。これは「運動器症候群」のことで、体を動かすために必要な運動器の衰えにより、歩く、立つなどの日常動作が困難になり、要介護リスクが高まる状態のことを指す。
自分が介護されるなどピンとこない世代かもしれないが、生活が便利になったことで昔ほど体を動かさなくなっている世代でもあり、実は現在の60代から70代よりも筋肉や関節が鍛えられていない。親の介護をする前に、自分が寝たきりになる可能性すらあるのだ。
しかし、体は何歳からでも鍛えることができる。とくに、体の土台となる下半身の筋肉を重点的に鍛えることで、日常動作がスムーズになり、将来の寝たきりという事態も防ぐことができるという。
本書ではさまざまな下半身エクササイズのほか、運動習慣のなかった人でも簡単に始められる基礎トレーニングも紹介。
例えば、椅子やソファから立ち上がるとき、常に片足で立ち上がる習慣をつけること。サラリーマンであれば少なくとも1日に20回は椅子に座ったり立ったりを繰り返すはずなので、右足だけで10回、左足だけで10回立ち上がるのを習慣にしてみよう。
片足立ちで靴下をはく、1日数十秒の“空気椅子”をするのもお勧めだ。下半身の筋肉が鍛えられると、太りにくくなったり腰痛予防にも有効だと本書。今日からでも始めてみては。