「大切な人ががんになったとき…生きる力を引き出す寄り添い方」樋野興夫著

公開日: 更新日:

 家族ががんになると、できる限りの看病をするのだが、がんになった妻は夫の冷たさを感じ傷つき、がんになった夫は妻のおせっかいに辟易しているという。そんなすれ違いを生まない患者と家族の関係の築き方を説いた医学エッセー。

 告知を受けると、自分は病人だと自身でレッテルを貼ってしまいがち。また、家族から気遣いの言葉を始終かけられたら、いやでも病気を意識せざるを得ない。しかし、病気になったことと病人であることは違うと著者は説く。その上で、「なぜがんになったのか」など、「WHY(なぜ)?」と考えるのではなく、どんな治療法をするかなど「HOW(どうやって)?」と考えるべきというように、具体的アドバイスで患者も家族も笑顔になる接し方を伝授。

(青春出版社 926円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末