第2話 星一徹の涙 <15>
征郎さんの指摘は的を射ているように思えた。40年近く会わずにいても、一目見れば、わが子の様子は手に取るようにわかるのだ。
「三男さん」
勝也さんに手招きされて、三男は玄関に向かった。
「酷い匂いで申しわけない。まさか、これほどとは思っていなかった。一緒に来て…
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