第2話 星一徹の涙 <16>
障子の向こうに見事なタケノコ
「かあさんの、さっきのあれは、いったい……」
勝也さんは動揺を隠せなかった。
「さてな。おまえはどう思う?」
征郎さんは笑みを浮かべながらも疲れ切った様子だった。あれほどの気迫でわが子に怒り、一転して認知症をわずらう妻をなだめたのだから、いくら〈星一徹〉だっ…
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