「ぼくら『昭和33年』生まれ」四家秀治著
今年還暦を迎えた昭和33年生まれ(来年4月1日生まれまで含む)は、団塊と新人類に挟まれた「断層の世代」だ。花の中3トリオ、森昌子、桜田淳子、山口百恵もこの年生まれである。やはり33年生まれの芥川賞作家、藤沢周はインタビューの中で、自分たちの時代をこう語る。
バブル以前にデビューした山田詠美はアングラ色があって、戦略的に快楽主義のところがあった。バブル以後にデビューした藤沢は、救いのないデカダンスへ流れる。
この世代はポストモダンの洗礼を受け、歴史と切断して何も信じられない不安定な状況にあった。
そのときに誘われていったのがオウム真理教だった。
33年生まれが、自分たちの60年を振り返る。
(言視舎 1600円+税)