「老いてこそユーモア」阿刀田高著

公開日: 更新日:

 人生を豊かにし、健康にもよいユーモアのススメ。

 ユーモアの語源は、体液を意味する「フモール」。古代ギリシャでは、体液の配合具合で人間の性質が決定されると考えられていたことから、ユーモアとは本来、人間の気質のことだったが、次第に変化して、おかしさを感じたり、それを表現したいと思う傾向を指すようになった。ユーモアの典型パターンとは「ものごとをあまり深刻に考えず、しかし平凡から少し踏み込んで眺めて、表現して、笑う」ということで、それが生む笑いはおおむね軽く、バカ笑いはユーモアとは言えない。

 そんなユーモアについての解説から、日本と西洋、それぞれのユーモアの違いや、ユーモア感覚の身につけ方まで、楽しいエピソードを交えながら説く。

 (幻冬舎 900円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」