「子どもなくても老後安心読本」岡信太郎著
人生100年時代を迎え、葬式や墓、相続だけの「終活」では対応できなくなっている。介護や認知症、死後事務を含めた人生設計や資産防衛を考えなくてはならないと司法書士の著者は言う。子どものいない世帯や単独世帯、子どもに頼れない人が安心して老後を過ごすためにしておくべき対策を解説するテキスト。
長期入院中の妻を残して孤独死したBさんや、記憶力が衰えた独身の義兄を施設に入れようとして途方に暮れるEさんなどを例に、実際に起こり得る切実な問題を提示。その上で、体が不自由になった時の財産管理等の委任契約や、認知症になった時の後見制度や見守り契約、死後の手続きを依頼するための死後事務委任契約などの制度について詳述する。
(朝日新聞出版 790円+税)