「計画結婚」白河三兎著
怜美は、豪華客船を借り切った船上ウエディングに出席する。新婦で幼馴染みの静香は、怜美とは対照的に、非の打ちどころのない美貌でスタイルも抜群。一方で孤高を貫き、あまのじゃくの彼女の理解者は怜美だけと言ってもよかった。そんな2人の関係が一時期破綻し、絶交が続いたこともあった。それは怜美と一緒に新婦友人席に座る、美容師の桜田が原因だった。
一方、同じテーブルの新郎側友人の3人はいずれもバイトの代理出席だった。お色直しの間、甲板に出た高原は代理出席仲間の小暮から眼鏡に仕込んだ盗撮カメラを指摘され、「奴」の仲間かと身構える。実は高原は、ある犯人を捕まえるために身分を隠して潜入した警察官だった。
出席者それぞれの思惑が交錯しながら進むウエディングミステリー。
(徳間書店 670円+税)