「神を喰らうものたち」新堂冬樹著
格闘家でライターの長瀬は、目の前で犯される妹を助けられずに死なせて、逃げるようにシチリアにやってきた。そこで、マフィアのガルシアを捜すモニカという女性に出会う。ガルシアは日本にいるとも死んだとも囁かれる一方、帰国の噂もあった。
そんなモニカと長瀬を、ガルシアの宿敵カルデローネ・ファミリーの一味が狙う。絶体絶命の中、氷の瞳を持つ女暗殺者(アサシーナ)のサリヤが現れたことで難を逃れるが、今度はサリヤに狙われることに。サリヤはガルシアと、彼の怨敵で今や政財界を牛耳る実業家・マイケルを殺すために生きていた――。
「悪の華」のスタートから17年目のシリーズ完結編。
(光文社 2200円+税)