「憲法九条の『損』と『得』」太田光、中沢新一著

公開日: 更新日:

 イギリスでは国民投票でEU離脱賛成という予想外の結果が出て混乱に陥っているが、この状態は正しいと太田は思っている。政治について日本人より理性的な判断をするイギリス人でさえ情動派が理性派を押し倒す可能性があるのだから、情動性の強い日本人が憲法改正をめぐる国民投票で冷静な判断をするかどうか疑問だと、中沢はみる。

 なにより重要なのは、この憲法でやっていくことが得か損か、考えることではないのか。憲法を変えてはいけないという声もあるが、国の成り立つ条件が根本から変わるようなときには変えていかなければならないのだ。「憲法九条を世界遺産に」の著書をもつ爆笑問題の太田と思想家の中沢の対談集。

(扶桑社 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主