「花電車芸人」八木澤高明著

公開日: 更新日:

 花電車芸とは女性器を使うストリップ芸。花電車のように、見るだけで「乗れない」芸者がそう呼ばれた。色街で花電車芸を披露していた娼妓らが売春防止法で職を失い、ストリップに流れたのが始まりという。今やわずかしか残っていない花電車芸ストリッパーたちの姿を追い、消えゆくその芸を記録した裏芸能史。

 花電車芸には、オモチャのラッパを吹いたり、筆を操り習字をしたり、バナナを膣圧で切ったり十数種類ある。中でも飛びぬけているのが火を噴く芸だ。その芸を伝承するファイヤーヨーコという花電車芸人の海外武者修行同行記をはじめ、妻子を持ちながら性転換手術を受けてステージに立つ暁光ら心に残るストリッパーたちの生きざまにも触れながら、花電車芸の歴史をたどる。

(KADOKAWA 900円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  4. 4

    薬物疑惑浮上の広末涼子は“過剰摂取”だったのか…危なっかしい言動と錯乱状態のトリガー

  5. 5

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  1. 6

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  3. 8

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  4. 9

    松田聖子は雑誌記事数32年間1位…誰にも負けない話題性と、揺るがぬトップの理由

  5. 10

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ