「誘拐屋のエチケット」横関大著

公開日: 更新日:

 田村健一は誘拐屋。誘拐ブローカーの直子に指定された人間を誘拐し、指定された場所まで届けるのが仕事だ。

 ある日突然、新人の根本翼という男と組んで仕事をするように言われたが、育ちの良さそうなお坊ちゃんみたいで、誘拐という裏稼業ができそうに見えない。今回のターゲットは女優の星川初美だ。1回り年下の俳優との不倫が発覚して、自宅の周りにはマスコミが張り付いている。

 2人は初美が所属する芸能事務所の社長の名をかたって、まんまと誘拐に成功したが、なんと根本が「星川さん、何か僕にできることないですか?」と話しかけている。 やがて誘拐する側とされる側にあるつながりが見えてきて……。意外な展開に振り回されるエンターテインメント。

(講談社 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動