「ADHDの正体」岡田尊司著

公開日: 更新日:

 2016年ごろから、「ADHD(注意欠如/多動症)と診断され、薬も処方されているのに良くならない」と、セカンドオピニオンを求めて著者のクリニックを受診する患者が増えた。発達障害はあってもADHDというより自閉スペクトラム症だと考えられる患者や、アスペルガータイプである可能性の患者もいる。

 ニュージーランドで子ども1037人を対象に、38年間追跡調査を行った。12歳でADHDと診断されたのは61人だが、38歳では31人で、そのうち子どものときにADHDと診断されたのはたった3人。つまり大人になると、9割以上がADHDではなくなっていたのだ。

 ADHD患者の実情をリポート。

(新潮社 1350円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    平野紫耀から杉咲花に「翠ジンソーダ」キャラクターわずか1年でバトンタッチのナゾ…平野ファン大混乱

  2. 2

    小芝風花は大河「べらぼう」とBS時代劇「金と銀2」“NHK掛け持ちW主演”で大丈夫なの?

  3. 3

    自公維の「高校無償化」に慶応女子高の保護者が動揺? なぜだ?

  4. 4

    中村芝翫「同棲愛人と破局宣言」で三田寛子の夫婦関係はどうなる? “梨園の妻”の揺れる心中

  5. 5

    佐々木朗希「通訳なし」で気になる英語力…《山本由伸より話せる説》浮上のまさか

  1. 6

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  2. 7

    吉沢亮のアサヒビールだけじゃない!業界別CM「絶対NG」のタレントたち…ケンカ、運転事故、不倫はご法度

  3. 8

    開成合格でも渋幕に入学する学生が…強力なライバル校出現で揺らぐ唯一無二の存在

  4. 9

    【福井県おおい町】名田庄の自然薯そばと「大飯温泉」

  5. 10

    確率2%の抽選で10万円で永住権を手にした在米邦人が語る 7億円「トランプ・ゴールドカード」の価値