「その名を暴け」ジョディ・カンター、ミーガン・トゥーイー著 古屋美登里訳
2017年、「ニューヨーク・タイムズ」のジョディ・カンターは、映画プロデューサーのハーベイ・ワインスタインの取材を進めていた。女優のローズ・マッゴーワンが彼にレイプされたと訴えていた。以前、ワインスタインの性的暴力を記事にしようとした記者もいたし、ニューヨーク市警も調査を行ったが結局、何の容疑もかけられなかった。
グウィネス・パルトロウは寝室への誘いを断ったら、ワインスタインに「おまえのキャリアを潰してやるからな」と言われた。ワインスタインだけでなく、ハリウッドではそれがシステムのようになっていたのだ。
ハリウッドの権力者の暴虐を暴いた2人の女性記者を描くノンフィクション。
(新潮社 2150円+税)