「ミカンの味」チョ・ナムジュ著 矢島暁子訳

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 中学の映画部のなかよし4人で済州島に旅行に行った最後の夜、一番成績のよいダユンが、みんな一緒にシニョンジン高校に行こうと言いだしたので、ソランたちは驚いた。ダユンは外国語高校のキョンイン外高に行くと思っていたからだ。

 ヘインが、ダユンと付き合っていたキム・サンヒョクが行くからでしょ? とからかうと、ダユンは真っ赤になって否定した。4人は、ノートを破いた紙に名前とサインを書き、金属製の円筒形の筆箱に入れて、タイムカプセルにしてウンジの別荘の庭に埋めた。高校1年の夏休みに掘り返すことに決めて……。

 4人の少女がさまざまなトラブルを乗り越えて成長する姿を描く青春小説。

(朝日新聞出版 1760円)

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