「おぼえていても、いなくても」蛭子能収著
競艇好きの蛭子さんがマネジャーと別行動で長崎の大村ボートに仕事で行った。いつもは余裕をもって行動するのだが、楽しくて時間を忘れ、気がついたら飛行機の搭乗時間まであと20分! ボート場の人がボートで送ってくれるというのでドキドキしていたら、競艇のボートではなく救護ボートだった。飛行機には間に合ったが、レース用のボートに乗りたかったな。(「遅刻」)
映画で三田佳子さんと濡れ場を演じたことがあった。監督に「肩を抱いて」と指示されて自分の肩を抱いたら、現場が凍りついた。三田さんは大笑い。(「濡れ場」)
認知症になった蛭子さんが相変わらずの脱力モードで書いた、4コママンガ付きエッセー。
(毎日新聞出版 1320円)