「未婚化する日本」白秋社編集チーム編著

公開日: 更新日:

 日本は今「ふるさと人口消滅」に向かって進んでいる。1970年の出生数は193万人だったが、2019年は87万人と半数にも満たない。初婚同士の夫婦が持つ子どもの数はそれほど減っていないのに出生数が激減している理由は、「そもそものカップルが消滅していく社会」にある。それが「赤ちゃん消滅社会」になり、「ふるさと人口消滅」へとつながる。

 女性の未婚化が進んでいるが、それ以上に男性の未婚化が急上昇し、2015年の国勢調査で男性の50歳時未婚割合は24.2%、つまり4人に1人は結婚経験がないのである。「少子化対策」にはまず「未婚化問題の解決」が必要なのだ。

 統計データから少子化問題の対策を考える。

(白秋社 1980円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…