「未婚化する日本」白秋社編集チーム編著
日本は今「ふるさと人口消滅」に向かって進んでいる。1970年の出生数は193万人だったが、2019年は87万人と半数にも満たない。初婚同士の夫婦が持つ子どもの数はそれほど減っていないのに出生数が激減している理由は、「そもそものカップルが消滅していく社会」にある。それが「赤ちゃん消滅社会」になり、「ふるさと人口消滅」へとつながる。
女性の未婚化が進んでいるが、それ以上に男性の未婚化が急上昇し、2015年の国勢調査で男性の50歳時未婚割合は24.2%、つまり4人に1人は結婚経験がないのである。「少子化対策」にはまず「未婚化問題の解決」が必要なのだ。
統計データから少子化問題の対策を考える。
(白秋社 1980円)