「東シナ海」佐々木貴文著

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 中国公船による接続水域への侵入が毎日のように繰り返される尖閣諸島。複雑な国際関係が絡み合う東シナ海・尖閣諸島を巡る状況は、距離的遠さもあって国民にはなかなか分からない。

 そんな尖閣諸島での唯一の経済活動である漁業に注目し、漁業者らの現状から、東シナ海と尖閣諸島を取り巻く厳しい国境紛争の現実を伝えるリポート。

 東シナ海では現在、中国漁船による大量漁獲が大きな問題となっている。その要因は、新「日中漁業協定」によって、日本が「排他的経済水域」(EEZ)を確保できていないからだ。そうした実態とともに、日本の漁業が劣勢になった理由をこれまでの漁業外交の経緯とともに分析。さらに漁業者の視点から、中国の海洋進出がもたらす当該海域での緊張状態を報告する。

(KADOKAWA 990円)

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