「おいしい味の表現術」瀬戸賢一編 味ことば研究ラボラトリー著

公開日: 更新日:

 味をことばで伝えたいときに、まず守るべきは「うまっ、ヤバッ、コレナニ?」を言わないことだという。なぜならあとが続かないからだ。グルメ情報があふれ、世界中のメニューが揃う飽食の時代、足りないのは「ことばによるオーダーメイドの味付け」だと著者はいう。ことばの貧困は巡り巡って食の均一化と質の低下を招きかねないから、もっと味を表現する努力をしなければならないと。SNS時代の即戦力となってくれる、味を表すことばの豊かさと奥深さを伝えるテキスト。

「コク・キレ・のどごし」のコクや、生ビールや生チョコなどの「生」とはどういう味か。ことばの側から実際の味を探る。さらにカレーやラーメンなどの国民食を例に口中の味をどのように表現するか実際に手ほどきする。

(集英社インターナショナル 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主