「しらいのりこの 絶品!ご飯のおとも101」しらいのりこ著
ステイホームが続き、自炊する人が増えたというが、誰にだって、疲れてキッチンに立ちたくない日や、お腹が減りすぎて、今すぐ何かを口にしたい日もある。
そんなとき、冷蔵庫にこれさえあれば、お腹いっぱいのご飯が食べられる、あれば安心の「ご飯のおとも」レシピ集。
まずは基本の「さけフレーク」。ひと手間かけフライパンで蒸し焼きして作れば「ふんわりとやさしく、しっとりとなめらかな」食感に仕上がるという。そこまでの手間が惜しい人には、電子レンジで作る方法も伝授。
基本の「さけフレーク」にすりおろしたレモンの皮と果汁を加えれば「レモンさけフレーク」、練りわさびなら「わさびさけフレーク」になる。アイデア次第で我が家のオリジナルもできそうだ。
海苔の佃煮も余った焼き海苔で手作り。バター風味を加えてほんのり洋風テイストにするなど、市販品にはない味付けで、食べてみたい欲をそそる。
「かきの辛煮」など、酒のつまみになりそうなものから、魚介や肉を使ったガッツリ系、さらに、余った漬物や野菜を刻んで納豆に混ぜる著者の出身地・新潟県の郷土料理「きりざい」や、「パクチーのしょうゆ漬け」など熱を使わずに材料を切って混ぜるだけのものまで、一つ一つ試していけば食べ飽きることもない。
調理時間もかかっても10分、ほとんどが数分で完成するものばかり。中には揚げ玉などの材料を混ぜるだけ、調理時間わずか1分の「天丼ふりかけ」なる究極の「おとも」まである。
ご飯のおともは「そのためにわざわざ材料を買ってくるのではなく、家にある余った材料でつくるのがベスト」だと著者はいうが、どれもこれも、このために材料を揃え、作り置きしておきたいものばかりだ。
(NHK出版 1430円)