「奪還」小杉健治著

公開日: 更新日:

 弁護士の鶴見を頼って有原が訪ねてきた。10日前、有原の妻・恵利が自宅で他殺体で見つかり、警察は夫婦仲の悪かった夫の犯行とみているようだ。無罪を主張する有原によると、その日は帰宅すると妻が留守だったので外出し、犯行時刻には駅前の居酒屋にいたという。しかし、居酒屋の店員は有原のことを覚えていないと警察に話しているらしい。

 有原の話を信じ、動き出した鶴見だが、状況は圧倒的に不利。そんな中、有原が居酒屋で相席になった男と言葉を交わしていたことを思い出す。男のポケットからアイヌの口琴ムックリがのぞいていたので思わず声をかけたらしい。鶴見はその男を捜し出すが……。

 妻殺しの容疑者に仕立てられた男を救うため奮闘する弁護士を主人公に描く長編ミステリー。

(集英社 770円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出