「医者が教える奇跡の16時間断食」石原新菜監修
風呂上がり、鏡に映った我が腹を見てがくぜんとした。夏前より確実に肉が増えているではないか! 猛暑に負けまいと焼き肉にウナギとスタミナを取りまくり、熱中症になってはいかんと運動もせず冷房の効いた家に閉じこもっていたのがアダとなった。手っ取り早く減量する方法はないものか……。
そこで挑戦したのが16時間断食だ。体内の余分な脂肪を分解するには、糖とグリコーゲンを使い果たしている必要がある。胃腸が空っぽになるには16時間が必要なので、脂肪を減らしてスリムに生まれ変わるには16時間の断食が必要なのだという。
とはいえ1日の3分の2を空腹で過ごすのは不安だし、仕事中に腹をグーグー鳴らすわけにもいかない。そこで、まずは本書が勧める休日断食をやってみた。金曜日の21時までは食事をしてOK。その後4時間は固形物を口にせず、1時に就寝。翌朝9時までたっぷり寝て、13時までは水分だけで過ごした。これで16時間が経過したわけだ。
なるほど、睡眠時間を挟めば16時間断食も意外と簡単だ。起床してからの4時間は少々つらかったが、散歩をしたり家の片付けなどをしていれば気が紛れた。断食明けの昼食は胃腸の負担にならないものがいいというのでソバに。夕食は腹八分目を意識して通常食に戻した。
効果はすぐに実感できた。何しろ胃腸がすっきりとして体が軽く感じる。健康のためにと3食しっかり食べていた以前よりも調子がいい。空腹時間に体内が大掃除されたようだ。睡眠時間を調整し、平日も続けてみた。
結果、2週間でめでたく3キロの減量に成功! 本書にはショウガや酢など断食生活を手助けする食材も紹介されている。これからも続けてみよう。 <浩>
(宝島社 1430円)