「死が招く」ポール・アルテ著 平岡敦訳

公開日: 更新日:

 ロンドン警視庁の刑事カニンガムは、その夜、恋人の父親で推理作家のヴィカーズから夕食会に招かれる。招待のことは他言無用と念を押された彼は、恋人との約束をキャンセルして指定の時間に屋敷を訪ねるが、夫人は何も知らされていなかった。

 しかし、新聞記者のスプリンガーも同じ招待状をもって現れる。夫人によるとヴィカーズは仕事部屋に籠もっているという。不審を抱いたカニンガムらがドアを破ると、夕食の支度が整ったテーブルでヴィカーズが死んでいた。駆け付けたハースト警部は自殺と断定するが、同行した犯罪学者のツイスト博士はすぐに他殺と見破る。現場の状況は、ヴィカーズが執筆中の新作に描かれた事件現場と同じだった。

 人気「ツイスト博士」シリーズ第2弾。

(早川書房 1232円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議