「友を待つ」本城雅人著

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 週刊誌の記者・新見は、先輩の元記者・瓦間が、若い女性の部屋に侵入して下着を盗んだ容疑で逮捕されたと聞き、耳を疑う。取り調べに瓦間は、「友を待つ」と言って説明を拒んでいるという。 瓦間の友といえば、10年前まで相棒を組み、2人でスクープを連発していた石橋しか思い当たらない。2人は10年前、取材相手からの利益供与を受けていたことが他誌に報道され、職場を追われていた。新見は、今は家具工房で働く石橋を訪ねる。

 同じころ、瓦間の取り調べを担当する目黒署の涼子は、瓦間が本庁の警備局の捜査対象だと知る。新見の来訪のあと仕事を休み、現場近くで住人たちから話を聞いた石橋は、瓦間が5年前に現場のアパートで妻子と暮らしていたと聞き、信じられない。

 元スポーツ紙記者によるリアルなミステリー。

(祥伝社 990円)

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