「難しい本を読むためには」山口尚著

公開日: 更新日:

 難解な書籍や論文を読み解くための方法を、若い人に向けて分かりやすく解説したテキスト。

 まずは、難しい文章をどう読み解くのかの「原理」を講義。中学生を対象に書かれた哲学者・池田晶子著「14歳からの哲学」の一文を引用しながら、キーセンテンスをつかむことの重要性を説く。ほかにも、じっくりと読み解くことによって「スルメのように内容がしみ出し」てくる哲学書や哲学論文を具体例として引用しながら、「あらゆる文章に<全体と部分の循環>が存する」ことなどを明らかにする。

 そうした原理を学んだ上で、実際の読書において頼ることができるテクニックや、難しい本を読むのに役立つ読書会のやり方など、難しい文章を読む「正攻法」を具体的に教えてくれる。

(筑摩書房 1012円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主