「医の変革」春日雅人編
デジタル革命は、多くの課題に直面する日本の医学・医療のあり方に根本的な変革をもたらすことが予想される。
現場で活用されつつあるデジタル技術の現在と課題などを解説しながら、各分野の専門家が医療の未来を展望する論考集。
検査の説明や同意を得るためのAIアバターやAIによる医療や看護の記録、画像診断や病理診断など。まずは国家プロジェクトとして開発・構築が進められているAIホスピタルの概要を紹介。
一方で、コロナ禍で明らかになったデジタル化の遅れなどの現実も指摘する。さらにウエアラブルデバイスや遺伝子治療など医療を変えるテクノロジーをはじめ、がんや新興・再興感染症、生活習慣病から生命倫理、地域医療まで。
幅広いテーマで未来の医療を論じる。
(岩波書店 946円)