「ジャベリン・ゲーム」田村和大著
「ジャベリン・ゲーム」田村和大著
CIAのエージェントの穣は、公安部に潜入を果たすべく自ら志願して警察庁に入庁。現在は長官官房企画課係長として働いている。
11年前、穣は父親の死を機に米国人の母がCIAの情報官だったことを初めて知った。大学教授だった父は、エージェントとして日本の警察の公安内部に入りこんだロシアのスパイを摘発する任務にあたっていたらしい。穣は、父の死の真相を突き止めるため、自らが任務を引き継ごうとエージェントになったのだ。しかし、いまだに公安部への異動はかなわない。
そんな中、米軍の携行式ミサイルシステム「ジャベリン」30基が所在不明になった。武器商人によって国内に持ち込まれるとの情報が入り、穣がチームを率いて捜査にあたることに。
徹夜必至の長編スパイ・ミステリー。 (角川春樹事務所 814円)