「キンモクセイ」今野敏著

公開日: 更新日:

 法務官僚が遺体で発見された。監視カメラの映像から被疑者が外国人と分かり、警視庁の公安部外事課が動き出し、警察庁警備局の隼瀬らが専任チームを組み、情報分析にあたる。

 被害者の神谷は、プロが使う22口径の銃で額を撃ち抜かれていた。しかし、なぜか被疑者が特定されぬまま捜査本部は縮小し、専任チームも解散に。先輩の水木は独自に調査を続けるというが、隼瀬は指示に逆らう気はない。しかし、気になって外務省や防衛省に勤務する同期の官僚らから情報収集をすると、神谷は在日米軍の地位協定について話し合う日米合同委員会に関わっていたらしい。さらに神谷が死の前日、同僚に「キンモクセイ」と言い残していたことが分かる。

 名手が描く警察インテリジェンス小説。

(朝日新聞出版 950円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    下半身醜聞の西武・源田壮亮“ウラの顔”を球団OBが暴露 《普通に合コンもしていたし、遠征先では…》

  2. 2

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  3. 3

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  4. 4

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  5. 5

    「二刀流」大谷翔平と「記録」にこだわったイチロー…天才2人の決定的な差異

  1. 6

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  2. 7

    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

  3. 8

    いまだ雲隠れ中居正広を待つ違約金地獄…スポンサーとTV局からの請求「10億円以上は確実」の衝撃

  4. 9

    キムタクがガーシーの“アテンド美女”に手を付けなかったワケ…犬の散歩が日課で不倫とは無縁の日々

  5. 10

    悠仁さま「渋渋→東大」プランはなぜ消えた? 中学受験前に起きた小室圭さん問題の影響も