「養老先生、再び病院へ行く」養老孟司、中川恵一著
「養老先生、再び病院へ行く」養老孟司、中川恵一著
養老は20年ほど前から、1年のうち一時期を田舎で生活する「参勤交代」を提唱してきた。
不便な田舎で生活すると、何でも自分でやらなければならないが、この不便さが重要なのだ。都会にいるとストレスのために体も心も安定しない。どういう環境にいるときに調子がいいのか分からなくなる。都会と田舎の両方を経験することで自分が安定する環境が分かる。病院に行くべきかどうかを判断するには自分の「体の声」を聞かなくてはならないが、そのためには、不便な環境に身を置いてみる必要がある。
養老と主治医の中川が、老いや健康について語る。阿川佐和子との鼎談(ていだん)も収録。
(エクスナレッジ 1540円)