「牧子、還暦過ぎてチューボーに入る」内館牧子著
「牧子、還暦過ぎてチューボーに入る」内館牧子著
著者は2008年の暮れに倒れ、長時間に及ぶ手術の後、2週間意識不明が続き生死の境をさまよったという。3カ月に及ぶ入院生活で食の大切さを実感。以来、それまでの外食一辺倒の生活を改め、家に居る限り3食を自炊している著者による食を巡るエッセー。
入院中の病院食のおいしさに驚き、栄養士との会話から気がついたおいしさの秘密と医食同源のポイント、退院後の体力も気力もないときに知人から差し入れされた野菜スープ、これまでの人生で一番おいしかったもの、そして「ごはん命」の著者をもうならせたパンなど。
食にまつわる出会いや思いをつづりながら、話題に上った野菜スープやカンボジアで出合った「ジンジャーレモン水」などの料理や飲み物のレシピも紹介。 (潮出版社 990円)