(19)ジロット社のペン先は異国の香り
綾瀬は絵の制作でペンを多量に使う。ペンの消耗度が高いのだ。一本の付けペンを何か月も使い続けるイラストレーターもいるようだが、綾瀬の場合は常に新しいペン先でないと納得のいく描線にならない。
彼はお気に入りのペン先が収まった小さなケースに友好の視線を送った。その文具には異国…
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