(22)世にもまれな悪党、赤松幸子
エミューの足取りは定まらない。
そんなある日、エミューは一人の女に声をかけられた。年の頃は二十代後半だろうか。すらりとした背丈で目元に温かみがあった。エミューは自分に似ていると思った。
「女の名前は赤松幸子。『お産アドバイザー』をしていると自己紹介をしました。産婦…
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