著者のコラム一覧
山上たつひこ

1947年、徳島県生まれ。70年「光る風」で注目され、72年「喜劇新思想大系」でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の「がきデカ」が社会的ブームに。88年から小説執筆を開始。2014年、原作を担当した「羊の木」(いがらしみきお画)が文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。著書に「蝉花」「火床より出でて」「大阪弁の犬」「王子失踪す」ほか。

(58)母はぼくを産むことを断念し実家に

公開日: 更新日:
イラスト とり・みき

 クルシマの父親は二流大学の講師で、祖母から見れば身分の劣る存在であった。安物の男は娘に近寄るべきではないと露骨に罵倒した。綾瀬はそのとき祖母の夫、祖父はどうしていたのか気になったが、祖父も妻には頭の上がらない人だったようで娘の味方にはなってくれず無責任な立場をとっていたようであ…

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【連載】金鳳花のフール

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