(91)タキグチの手に楽器のような陶土の銃
タキグチは懐から銃を出した。土の銃だ。あの通話機と同じように釉薬がかけられ、インディオの身体装飾の紋様がほどこされている。
「彼の身体は一度分子に戻されたのです。向こうへ還って再生します。ただ私の手元が狂って二発撃ってしまった。命に別状はないが体のどこかに軽い後遺症が残る…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り1,169文字/全文1,309文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】