(8)控えめで口数の少ない義父母
父方の祖母は、彩絵が三歳の頃に癌で亡くなっているため、記憶には残っていなかった。両親から話を聞く限り、なかなか保守的な昭和の女性だったようだから、もし生きていれば、彩絵と拓也が事実婚という形を取るのに壁が立ちはだかっていたかもしれない。祖母と同じく「花野井家は高貴な家柄だから」…
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